田中先生 一物全体

マクロビ出張料理人 田中 清美 先生 04

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マクロビ専門の出張料理人をしている田中先生。ただ料理を提供するのではなく、人々が笑顔でかつ健康にもなる料理をお届けしたい、という思いでマクロビをマスターし、それを仕事にしています。そんな田中先生にダイエット・健康になるアドバイスを教えていただきます!

一物全体

マクロビの食育においての3大テーマ その②

前回は、マクロビの食育においての3大テーマの一つ、陰陽調和についてご説明しました。
今回は、引き続き3大テーマの中の「一物全体」についてお話しします。

一物全体とは、一つの物をまるごと全部食べるということです。
わかりやすく説明するために、玄米と白米を比較してみます。

玄米の胚芽という部分には、お米の95%の栄養が詰まっていると言われています。
具体的に言うと、カルシウム、ビタミンB・Eなど40種類もの栄養素が多く含まれています。 発芽するために必要なパワーが胚芽に集中しているということですね。

それに比べて、白米は残りの5%の栄養素=糖質とでんぷんがほとんどとなります。
漢字で、米が白いと書いて、粕と読むように、お米にとって重要なのは、胚芽の部分となってきます。

よく、野菜や果物は皮の部分に栄養が多く含まれていると以前から聞いたことがありましたが、お米と同様に にんじんの葉と実を繋いでいる部分は関節に良く働いたり、大根やカブの根っこは腸に働いたり、玉ねぎの皮のダシは肝臓に働いたりと日頃捨ててしまっていた部分が以外と栄養素が多く含まれています。

ただ、身体に良いからと言って、市販のスーパーで売られている玄米や、野菜まるごと食べていたら、恐らく残農薬も付着しているはずなので、一緒に身体に取り入れてしまうことになります。
せっかく栄養を取っても、身体に悪い物を同時に入れては、元も子もないですよね。

なので、マクロビの食事は一物全体を行うために無農薬、無肥料の野菜を使うのです。 さらには、品種改良されていない在来種の野菜にこだわれたら、なお良しです。

種の話は今後していこうと思いますが、次回は3大テーマの残りの身土不二について説明します。 お楽しみに( ´ ▽ ` )ノ

プロフィール

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マクロビ出張料理人

田中清美 たなか きよみ

山口県出身。高校卒業後役者を目指して上京。専門学校卒業後、舞台やエキストラ等を経験。
2013年年末頃から、自身で主催しパーティーで手料理を振る舞っていた。
2014年11月からマクロビ出張料理人として動き始め、現在都内を中心に活動中。
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