松田先生 旬の食で満たされるダイエットを

薬剤師 松田 惇 先生 16

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薬剤師のお仕事をしていた時の経験から漢方の世界に入り、アロマインストラクターの資格も持っている松田先生。色々な方へのカウンセリングを通じて体質を改善して根本から健康にする為の色々な方法を習得。食と香りをテーマに体質に合ったライフスタイル=「養生」という独自のメソッドで多くの人の健康サポートをしている松田先生に、ダイエットの根本である『健康』等についてのアドバイスをいただきます。

旬の食で満たされるダイエットを

食欲の秋を楽しもう!

9月!食欲の秋!
という事で食べ物が美味しい季節ですね。

美味しいものを好きなだけ食べたら太るしな...
とどこかうしろめたいような気分になってしまいませんか?

でもそんな心配はいりません。旬の食材を美味しく食べる事が、ダイエットを楽しむ秘訣なんです!
と言うと驚かれるかもしれません。

実は食欲の秋をとことん楽しむほど、どんどんダイエット向きの食事に変わっていきます。

今回は旬の食材を美味しく食べることがなぜダイエットに役立つか?
そしてカンタンな旬の食材のみつけ方についてお話しします。

なぜ旬をたべるとダイエットしやすいか

梨

ではなぜ「旬を楽しむ=ダイエットを楽しむ」に繋がるのでしょうか?
それには2つの理由があります。

理由① 旬の食材は身体に合った食材
旬の食材は美味しいですよね。
それは旬の時期に甘味が増すとか、脂が乗るというように、その時期に最も美味しくなるというのはもちろんですが、旬を迎える食材を身体が求めているから。というのも理由のひとつです。

例えば、秋に旬を迎える梨。
空気がカラッとした今の季節は、呼吸器系が乾燥して風邪を引きやすくなってしまいます。
そんな時には梨を食べるのがオススメです。
薬膳でいうと梨は肺を潤す働きがあるので、この季節の風邪の予防に一役かってくれます。

このように旬を迎える食材はその季節の身体のトラブルに役立つものが少なくありません。
そして美味しいと感じるのはその食材を身体が求めている証拠。
なので、旬の食材をただ美味しく食べる事が身体を満たすことに繋がります。


理由② 食欲を満たすのではなくココロを満たす
「そうはいっても食べ過ぎたら太るよね…」
美味しいとついつい食べ過ぎてしまいますよね。

確かに食べ過ぎは太る原因になってしまいます。
ではそもそもなぜ食べ過ぎてしまうのでしょうか。

色々な原因があるとは思いますが、一番の原因は
「満たされていない」からです。


食べても満足感を得られなければ、もっと食べたくなります。
満腹感で満たそうとする訳です。

ならば適量を食べて満足感を得られれば、食べ過ぎなくて済みますよね。
そのひとつの方法として旬のものを美味しく食べることが大切なのです。

例えば、ちょっと奮発しておしゃれなレストランで食事をしたとします。
一口一口を味わって食べていたら、いつもより少ない量でお腹がいっぱいになった。
こんな経験はありませんか。
これは一口ずつゆっくり味わって食べたことでココロが満たされたから。と捉える事ができると思います。

良くかんで食べる事で満腹中枢を刺激し、満足感を得やすくなるという効果も期待できますね。

さんまの塩焼きを食べて、秋の訪れを感じたり。
栗ごはんや焼きいもでほっこりしてみたり。

そんな旬の食を楽しむちょっとした気持ちが、心を満たし、食べ過ぎを抑えてくれます。

以上2つをまとめると、
「旬を食べるとココロとカラダが満たされる」
このココロとカラダが満たされるということが、ダイエットを楽しむことに繋がる理由です。

ダイエット=ガマン
どうしてもそういう風に考えてしまいがちです。
ですが、ダイエットにガマンは必要ありません。

食べ過ぎてしまうのは、満たされていないから。
それをガマンするのは、満たされない気持ちをガマンすることなので辛いだけ。
それがストレスとなってさらにダイエットの悪影響となってしまいます。
単に胃袋を満たすものとして食事を捉えるのではなく、ココロとカラダを満たすものと捉え直すと、食べる事に対する感情は罪悪感から幸福感へと変化していきます。

旬の食材の見つけかた

栗

さあ!旬の食材を食べよう!
そう思っても旬の食材がなんだかわからない。。。そういう方も多いかもしれません。
お店に行くと1年を通してあらゆる食材が手に入るので、旬がわかりにくくなってしまうのも無理はありません。

そんなときのカンタンな旬を見分ける方法をお伝えします。
野菜や果物、魚介類などは旬を迎える時期に出荷量が多くなります。 お店の中を歩いてみて、目立つところに山積みになっている食材は旬を迎えている食材であることが多いです。
他にも山菜類など旬の時期にしか出回らない食材も有りますので、いつも買っている食材をただ買いにいくだけでなく、普段足を運ばないような売り場やコーナーの品揃えを見て回ると、 変化を見つける事ができて面白いですよ。

まとめ

旬のものは今の季節のカラダの状態に必要なものを補ってくれる存在です。
そして旬のものをおいしく頂くとなにより幸せな気持ちになりますよね。
お腹を満たすよりココロとカラダを満たして、ガマンせずに食欲の秋を楽しみましょう!

プロフィール

松田生プロフィール写真

薬剤師

松田 惇まつだ じゅん

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。 薬科大学卒業後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局にて漢方カウンセリングに携わる。その経験の中で、病気を予防し健康に過ごすには、自分の体質を知ること、そして心身ともに自然と調和した生活を送ることが重要であると気づく。また、仕事のストレスで心のバランスを崩した時にアロマオイルに救われ、植物の香りの力の素晴らしさを実感する。それをきっかけにアロマテラピーを独学で学び始め、アロマテラピーインストラクターを取得。
現在は食と香りをテーマに体質に合ったライフスタイル=「養生」を提案するセミナーやカウンセリングを行っている。ふだん食べているもので身体は作られ、豊かな食文化は心と感性を育むという想いから、食育を通して健やかで笑顔あふれる食卓を増やしていくべく日々活動中。
ブログ(http://elmtable.hatenablog.com/ )