坪田先生 何故リバウンドを繰り返すのか?

オフィスを笑顔に変える心理セラピスト 坪田 圭介 心理セラピスト 04

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ダイエットと心の状態というのは密接な関係があります。例えば仕事のストレスが溜まってしまうとドカ食いしてしまったり、逆に何も食べられない人も。人によってストレスの解消法は違えど、心と体はつながっていますよね。心理カウンセラーの坪田先生に、心のビタミンになるアドバイスをいただきます!

人生の脚本とは?

無意識は人生に大きな影響力を持っています

前回は無意識からのメッセージの影響力についてお話をさせて頂きました。
( 前回のコラムはこちらをクリック )
前回お話ししたように、私達の無意識は人生に大きな影響力を持っています。
どれほど大きな影響力を持っているかを示す心理学の理論の一つに「人生脚本」という考え方があります。

「人生脚本」の考え方によると、人は7歳ぐらいまでの間に無意識に自分の人生について、「自分の人生はこういうものだ」あるいは「私はこう生きていこう」という人生のあらすじ(脚本)を書き上げると言われています。
そして、その人のその後の人生は人生脚本のシナリオどおりのものになっていくと言われています。

例えば、ある子どもが小さい頃に両親から愛情を注がれず「あなたは何をやってもダメね。」とネガティブなメッセージを受け続けていたとします。
そうすると、その子は「自分は誰からも愛されないし、何をやってもダメな人間なんだ。」という人生の脚本を作ってしまいます。
そして、結果的に「何をやってもダメ」という自分の人生の脚本を証明するような人生を送ってしまいます。

その子は「何をやってもダメ」という人生の脚本の元に行動しているので、やる気も起きないし、せっかく上手くいくような場面があったとしても、それを無意識に避けてしまうという事をしてしまいます。

また、もし仮に何かが上手く行き始めたとしても、その人の無意識は脚本のシナリオどおりではない人生に居心地が悪くなり、とんでもない失敗を引き起こしてしまったり、人に嫌われるようなことをしでかして、足を引っ張り始めます。

そして、後で振り返っても「なぜこんなことをしてしまったのだろう?」と首をかしげてしまうようなことを引き起こして「何をやってもダメ」という人生の脚本を証明してしまうのです。

人生の脚本が幼いころから決まってしまっているということは、とても恐ろしい話ですが、さらに厄介なことに、この「人生脚本」は普段は無意識の中にあるので、多くの人は脚本どおりの人生を送りながら、どのような脚本が隠されているかに気づいていません。

人生の脚本へのリバウンド

人生脚本の影響力の大きさについてはダイエットについても例外ではありません。
例えば、ダイエットに成功してしばらくすると、その後なぜか食べ過ぎてしまい、リバウンドをしてしまう人たちがいます。
すべての人がそうであるという訳ではありませんが、ダイエットと過食を交互に繰り返して何度もリバウンドをしてしまう人の中にも、人生の脚本に影響を受けている人たちがいます。

ダイエットに成功して人生の脚本から抜けだし始めると、その人の無意識がリバウンドを引き起こして、人生の脚本に沿う形に引き戻してしまうのです。

このような話を聞くと、無意識の影響力、人生脚本の影響力の大きさに、ちょっと絶望的な気持ちになってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも安心してください。
普段は無意識の中に隠されている人生脚本ですが、どんな人生脚本を持っているかに意識を向けてみることで、自分自身の人生脚本に気づくことができます。
そして、人生脚本は気づいて意識化することで、自分の力で書き換えることができます。


次回以降は人生脚本のメカニズムと対策について、もう少し詳しくお話をしていきますね。

プロフィール

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笑顔に変える心理セラピスト

心理カウンセラー 坪田 圭介 つぼた けいすけ

人間関係に悩む社会人を中心に、NLP心理学、コーチング、ゲシュタルト心理療法をベースにした独自のカウンセリングメソッドを提供し、人間関係解決のサポートを行う。また、カードを見て感じたインスピレーションをきっかけに、自分の潜在意識から目標達成のためのヒントが得られる独自のカードカウンセリングを提供し、幅広い年代の支持を得ている。人間関係で悩む人をサポートし、その人が真に幸せな人生をおくるために貢献することをミッションとして、精力的に活動中。
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